理事長 宇留野 光子
令和4年度は芳香会内外の多くの事業所がコロナウィルスの感染対応に負われた1年間であったように思います。特に第8波において芳香会の入所型施設においてはクラスター発生や数は少ないものの感染者が断続的に確認されるなどサービス提供の継続が困難となり結果的に経営状況にも少なからず影響を与えました。またその都度の感染対応で管理者も職員も大変な苦労を強いられた年度でもありました。
しかしこの間、関係機関やご家族等多くの方々のご協力を頂き感謝しておりますし、管理者並びに職員の協力体制が有ったことが、早期の収束に繋げられた大きな要因であったと思います。
現在、感染者数も全国・茨城県ともに減少しつつあり、マスク着用などについても緩和の方向が示されており、全体的には収束に向けての準備が整いつつあるように感じます。
ただし、芳香会を含め介護を中心とした業種は、易感染者や重篤になる可能性の高いご利用者が多くいるために、まだまだ気を抜けない状況にあります。
令和5年度においても芳香会の課題を一つ一つ解決へ向けて努力するとともに、コロナ感染防御を含め、ご利用者の安全対策を継続して行うことを目標にしてまいります。
(1)中期計画の見直し・策定をさらに進める。特に計画策定にあたっては法人経営・運営の理念について再考を行う。
(2)職員育成の再構築
本部、各施設・事業所の研修体制の見直しを行うとともに、研修体系の見直しを行う。特にe-Learningの位置づけを明確にする。
(3)本部と各施設・事業所の連携を強化し事業運営に努める。
高齢者、障害者、児童(保育所)の3領域においても、その違いが鮮明になりつつある。その違いを精査し、事業部制導入の可能性について検討する。同時に必要に応じ組織の見直しを行う。
(4)事業部制導入のための準備を行う。
高齢・障害・児童 の3分野にて事業部制の導入の検討を行う。
(1)ご利用者・ご家族の意識やニーズの変化を意識し業務を遂行する。
(2)地域の状況を把握し、事業の在り方を常に意識し改善していく。
(3)受託事業である相談事業等においては、職員の育成を強化しより良い運営に努める。
(4)現行事業の精査を行い合理的運営について検討する。この場合必要に応じ事業の統廃合も視野に入れる。
(1)特に感染症下における事業継続のための方策においては内容の精査を行う。
(2)自然災害下における事業継続においては、より充実に努める。
(3)優良な他法人の策定する事業継続計画を学ぶ機会を持つ。
(4)防災士等、防災関係の資格取得等を奨励し、安全な環境の保持に努めて行く。また、事業所内研修等も積極的に実施する。
(1)休暇の取りやすい職場環境を醸成する。
(2)男性職員の育児休暇取得率を引き挙げるための広報啓発に努める。
(3)有給休暇の取得率向上を目指す。
(4)各事業所の労働安全委員会の開催等により安全な職場環境が保持できるよう努めて行く。日々の業務を改めて見直す機会を設け、超過勤務の削減を検討して行く。
(5)定年の引き上げについて準備を行う。
(1)委員会による学習をさらに進めるとともに、今年度内に案を策定できるようにする。
(2)策定にあたっては外部の有識者との連携により、より客観的・現実的な計画策定を目指す。
(3)参考になる資料等を収集し学習するとともに、優良法人の訪問などを行い計画実行の実際を実感できるような機会も設ける。